たかが脚台されど脚台
最近、次男はちっとも練習しない。ブルグミュラーコンサートを翌日に控えても、かれこれ一週間、ピアノに触らなかった。ピアノは好きなんだけど練習は嫌いなんだそうな(たいてい誰でもそうだよ。それをこらえてやってるんだよ・・・怒)
やっとコンサート(内容としてはコンクールと一緒)の当日になってちょろっと指慣らしをしてそれでおしまい。言うことを聞かない次男に私はあきれ、今日失敗したら少しは薬になるだろうと諦めていた。
さて、本番。次男の弾く曲は「バラード」。出だしはすごく良かった。これはいけるかもって思った。(親ばか)でも24小節目からソ・ミ・ド・ソ・ミ・ドとスタッカートで降りていくところで音を外した。その後、ミスタッチ数えること4回。いつもは間違えないところで。 もし失敗するとすれば左の16分音符のはずだったのに。残念だった。音楽の表現としては次男に出来る最高のものだったから。グランドピアノとホールの音響に助けられ、いい演奏していたから。 次男はケロッとして戻ってきた。「頑張ったけど、ミスしちゃったね。悔しい?」と聞くと「ちょっとね。」と答えた。「普段からもう少しちゃんと練習せなあかんね。」 「うん。」 私は練習不足が招いた結果だと思っていたけれど・・・
審査員の先生の講評を読んでハッとさせられた。「ミスをしたのは脚台を使わなかったからです。」と書いてあった。体の重心が定まらないからミスタッチを招くのだそうだ。確かに次男の今日の演奏をビデオで見ると脚がぶらぶらしていた。音を外したところはすべて跳躍したところばかり。これは私の責任だと思った。あまりにも練習しない次男に腹を立て、今日の舞台でのフォローをしていなかったから。もう4年生だから脚台が必要だと思うのなら本人がなんとかするだろうとたかをくくっていたから。だけど・・・脚台、補助ペダルの調整の有無の確認はコンクールごとに微妙に異なる。ブルグミュラーコンサートに出るのは初めてだったから私自身が動くべきだったのかも知れない。ましてや我が家には脚台がなく子供用の小さな椅子を代用している。そのため次男は脚台の重要性を知らなかった。せめて本人に脚台借りて自分で調整するよう教えなくてはいけなかったのに、手抜きをしてしまった。 講評にはこうも書いてあった。「気持ちの入った演奏でした。」、と。伝わってくるものがあった演奏だったからこそ悔しかった。もしかしたら次男は曲の仕上がりが自分としてはピークを迎えていると感じていたのかも知れない。これ以上いじったら壊れてしまいそうなそんな感覚。それを私にはうまく説明できなくて、練習をさぼっているように映ってたのかも・・・
口うるさくしないで良く話を聞いてやり、子どもの立場で寄り添っていたら、また違った結果だったかもしれないなぁ、とせつなくなりました。親子ともども勉強になった一日でした。


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